こんにちわ。
球場飯ドットコム管理人のシャインです。
今回は11月4日に神宮球場で行われた六大学野球の早慶戦を観に行った時のことをレポートします。
この日の早慶戦は1勝1敗で迎えた第3戦でした。すでに慶応大学の優勝が決まっていたのでリーグ戦としては実質的に消化試合なのですが、そこはやはり早慶戦。
早稲田も慶応も「リーグ優勝しても早慶戦に負けるとOBに怒られる」らしいのです。
それくらい早稲田慶応ともに早慶戦に賭ける思いは特別なものがあるようです。
1勝1敗で迎えたこの日は名誉ある早慶戦の勝ち点を勝ち取る為の熱い戦いが繰り広げられました。
この記事の内容一覧
神宮球場に到着~試合前~
前日11月3日の日曜日は少し雨が降る場面もあった早慶戦でしたが、この日は快晴の秋晴れでした。
この日は13時試合開始。
早慶戦はだいたい試合開始1時間前には観客席が概ね埋まるのですが、この日は優勝が決まった後の第3戦という事もあり客足が鈍く12時頃の到着でも空席が目立ちました。
私のいつもの指定席、バックネット裏の2階席に陣取ります。
- 試合開始1時間前でも空席が目立った2階席
- 1塁側の早稲田応援席
- 3塁側の慶応応援席
- グランドではフリーバッティングが行われていました
グランド上ではフリーバッティングの練習が繰り広げられています。
プロ野球と同じように2つのゲージを使って打っていきますが、大学野球の打撃練習時間はプロ野球よりも短い為、1球1球のバッティング間隔がとても短く、打撃投手も打者もすべての動きがテキパキしているのが印象的でした。
腹ごしらえ ~今日の球場飯~
試合前に腹ごしらえをしようと売店に向かいます。
この日は第3戦ということもあり、シャッターが閉まっているお店が多かったのでコンコースはいささか寂しい雰囲気でした。
- 早慶戦の第3戦は閉まっている店が多かった
この日営業していたのは「水明亭」「欅」「Bell foods」「スタジアム売店」のみでした。
欅のキムカル丼(800円)
- キムカル丼(800円)
細かく裁断されたカルビ肉がたくさん乗っていてその上にキムチが添えられています。肉の味付けは甘め。
カルビとご飯の相性は良くてご飯が進むのですが、この丼の味わいの中にキムチは必要がない気がします。キムチも非常に味の存在感が強いのでカルビの味わいとバッティングしてしまっている印象ですね。
キムチが乗っていない普通のカルビ丼もあるので私としてはそちらをお勧めします。
BELL FOODSのたこ焼き(500円)
- BELL FOODS店舗
- BELL FOODSのたこ焼き(500円)
なんてことはないただのたこ焼きです。外はカリッ、中はトロっといったこだわりもない感じの可もなく不可もなくのたこ焼きです。
8個入りで一口サイズのちょうどいいサイズ感なので小腹が空いた時や軽いお酒のつまみにはいいかもしれません。ただ、それ以上でも以下でもない感じです。
スタジアム売店のジンレモ(600円)
- ジンレモ(600円)
神宮球場のレモンサワー。略してジンレモ。
ハマスタのレモンサワーを大絶賛している私なので必然とこの神宮球場のレモンサワーにも期待感が高まります。
しかし、このレモンサワーはいけません。甘すぎます。その甘さも人工甘味料のような味で安っぽい缶チューハイの味がします。甘さのせいでハマスタのレモンサワーのような爽やかさも感じられない。
ハマスタのレモンサワーはソリッドな味わいなので大人の味なのかもしれません。でもこのジンレモはちょっと子供向け過ぎやしませんでしょうか。もうちょっと甘さを抑えることを望みます。
試合開始
この日の両校の先発は早稲田が左腕の今西。慶応は先日の六大学観戦で私が「良いピッチャー」と絶賛した森田晃介でした。
- 早稲田の先発、今西。
- 慶応の先発、森田晃介
早稲田の今西は長身のスラッとした体形ですが、超軟投派ともいうべきかまったく力感の無いキャッチボールのような投球フォームから投じます。しかし、コントロールが悪い。球が上に抜けたり下に叩きつけたりバラついていてリズムも悪かったです。あのような軟投派があれだけコントロールが悪いと抑えるのは難しいですね。
結局、ヒットも打たれ与四球も絡みながらダラダラとした投球が続き1回0/3で降板しました。
対する森田晃介もこの日はピリッとしない感じでした。球速も前回見た時より出ていなかった印象です。こちらも初回から2失点する等不安定な立ち上がりで2回で降板しました。
両校先発が不安定で乱打戦になるかと思われましたが、両校とも2番手以降のピッチャーは好投を続け試合は6回を終わって3対3と締まった展開で終盤戦に入ります。
- 7回になると両校の校歌が流れます
慶応は7回から楽天に3位指名された津留崎が登板します。
津留崎はさすがプロ入りしただけあり、非常にキレのいい快速球を投げ込んでいました。
球速は147キロ~148キロがコンスタントに出ていました。制球もまとまっていて良いピッチャーでしたね。
しかし、好投を続けていた9回裏に捕まります。
津留崎は二死二、三塁のピンチを迎えた後、早稲田の金子選手にライトへ運ばれまさかのサヨナラ打を食らいます。
- サヨナラ勝ちに沸く早稲田の選手とマウンドで呆然と立ち尽くす慶応・津留崎
上の写真をよく見てもらうと分かるようにファーストの選手はうなだれて立ち上がれずにいます。
いくら慶応は優勝を決めていたとはいえ、早稲田から勝ち点を奪えなかったことはそれほど痛恨の極みということでしょう。
慶応の選手は試合後もベンチでも泣き崩れている選手が多かったです。
この試合に賭ける両校の選手の情熱を見て早慶戦の重みを感じましたね。
- 試合後の整列
- 早稲田のキャプテン加藤と慶応の郡司が何か話していました。
- スタンドに挨拶をする両校選手と監督
早慶の両校監督は2人ともプロ野球出身です。
慶応の大久保監督は元近鉄、早稲田の小宮山監督はご存知、元ロッテのあの小宮山です。
小宮山監督はさすが元スター選手という事もあり、監督なのについつい選手より目が行ってしまうというか佇まいにオーラがあります。
慶応の大久保監督は今季限りでの退任が決まっていて優勝を飾り有終の美を迎えました。
今年の慶応はプロ野球に4人を輩出する等、投打にタレント揃いで他校を圧倒していましたね。
こうして、今年の早慶戦ならびに六大学野球は終了しました。
また、来年もドラフトにかかりそうな選手を追いかけることを楽しみに六大学野球にも注目していきたいと思います。